
A4用紙の重さは1枚何グラム?
DMを送る前に知っておきたい紙のこと
A4用紙は、DMでもよく使われるサイズの一つです。A4用紙1枚当たりの重さは、紙質などの条件によって異なります。
本記事では、A4用紙の重さや厚さ、紙質、発送料金など、DMを送る前に知っておきたい知識を解説します。
DM発送を検討されている企業様、DM発送にあたり用紙のサイズに迷われている企業のご担当者様は、ぜひご覧ください。
DMでよく使われるA4用紙の基礎知識
A4用紙の重さは、紙質によって異なります。例えば、A4サイズのコピー用紙の場合は、1枚当たり4~5gです。
また、紙には水分を含む性質があるため、梅雨の季節など湿度が高い気候では、用紙の水分量が増えて重くなります。
以下では、用紙のおもな紙質と、用紙の重さと厚さの関係性を詳しく解説します。
用紙の紙質はおもに3種類
用紙のおもな紙質には、上質紙・コート紙・マットコート紙の3種類があります。
上質紙
いわゆるコピー用紙のことで、ボールペンなどで文字を書き込みやすい紙質です。A4用紙1枚当たりの重さは、前述のとおり4~5gです。
コート紙
上質紙の表面をコーティングしたもので、ツルツルとした光沢感のある紙質です。上質紙に比べて文字を書き込みにくくなりますが、印刷時の仕上がりや発色の美しさは、上質紙よりも優れています。A4用紙1枚当たりの重さは、6~7gです。
マットコート紙
コート紙と同様に、上質紙の表面をコーティングしたものですが、弱めの圧力でコーティングされ、光沢が控えめな紙質です。印刷時の鮮やかさはコート紙に劣るものの、落ち着いた印象に仕上がるメリットがあります。A4用紙1枚当たりの重さは、6~7gです。またマットコート紙はボールペンで文字を問題なく書くことができます。
用紙の重さと厚さの関係性
以下は、用紙の重さと厚さの関係性を示した表です。
四六判 90kgの厚さ/ A4用紙1枚当たりの重さ | 四六判 110kgの厚さ/ A4用紙1枚当たりの重さ | 四六判 135kgの厚さ/ A4用紙1枚当たりの重さ | 紙の質感 | |
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上質紙 | 約0.12mm 6.53g | 約0.15mm 7.98g | 約0.18mm 9.79g | さらさらとし、文字が書き込みやすい |
コート紙 | 約0.08mm 6.53g | 約0.1mm 7.98g | 約0.12mm 9.79g | ツルツルとし、光沢やツヤがある |
マットコート紙 | 約0.1mm 6.53g | 約0.13mm 7.98g | 約0.174mm 9.79g | しっとり滑らかで、文字が書き込みやすい |
一般的に、用紙の厚みは「上質紙55kg」「コート紙90kg」「コート紙135kg」などと表現します。この「55kg・90kg・135kg」などの単位は、四六判と呼ばれる788mm×1,091mmの原紙を、1,000枚重ねたときの重量です。
用紙の厚さは、数値が小さいほど薄く大きいほど厚くなるため、先ほどの例を用いると「コート紙90kg」よりも「コート紙135kg」のほうが厚いことになります。DMでは、特に四六判90~135kgの厚さの用紙が多く使われます。
また、上表のとおり、同じ「90kg」でも紙質によって厚さは異なりますが、コート紙110kgとマットコート紙90kg、コート紙135kgとマットコート紙110kgはおおむね同じ厚さです。A4ハガキでDMを作成する場合は、同じ規格サイズでもコート紙よりも厚くなるマットコート紙を通常選びます。理由はコストパフォーマンスが良い点と、紙に文字が書きやすいためです。
【サイズ別】A4用紙を使用したDMの発送料金
A4用紙を使用した場合のDMの発送料金について、ケースごとに紹介します。
A4ハガキ
A4ハガキは、官製はがきのA4サイズ版を指します。DMを1,000通発送する場合の料金の目安は、A4ハガキ1枚当たり84円です。
長3封筒・洋形4号封筒/角2封筒・A4封筒
長3封筒と洋形4号封筒は、A4用紙を3つ折りにして封入する封筒です。一方、角2封筒とA4封筒は、A4用紙を折らずにそのまま入れられます。
DMを1,000通発送する場合、1枚当たりの料金の目安は次のとおりです。
- 封筒A4用紙1枚封入 89円
- 封筒A4用紙3枚封入 92円
- 封筒A4用紙5枚封入 95円
DMで使用する用紙の選び方
おもな紙質として、上質紙・コート紙・マットコート紙を紹介しましたが、どの紙質や厚さの用紙をDMで使用するか、迷う場面も多いのではないでしょうか。
ここでは、DMで使用する用紙の選び方を、3つのポイントに分けて紹介します。
DMの内容に合わせる
DMの内容によって、適した用紙は異なります。
以下は、よくあるDMの内容と、それぞれに適した紙質・厚さの一覧です。
一般的なDM
原則として上質紙を選びます。厚さは73kgが目安です。
挨拶状
なじみのある上質紙を選びます。厚さは90kgが目安です。
ニュースレター
写真やイラストなどでの訴求効果を見込んでいない場合は、上質紙を選びます。厚さは73kgが目安です。
プレゼントカタログ
写真を用いるケースが多いため、コート紙が適しています。厚さは90kgが目安です。
申込用紙
文字を書き込みやすい上質紙を選びます。少し厚めにすると反応率の向上が期待できるため、厚さは110kgが目安です。
印刷する内容や商品の特徴で決める
商品の写真・イラストを美しく見せることで売上アップを期待できるケースでは、仕上がりがきれいなコート紙を選びます。例えば、飲食物や洋服などの写真・イラストを鮮やかに表現できれば、顧客は商品を購入したい気持ちが高まりやすくなります。さらに高級感を出したい場合は、厚めのコート紙を選んでみてください。
ただし、新聞に折り込むスーパーのチラシのような用途の場合は、薄めのコート紙が適しています。また、文字量の多いDMは、反射の少ないマットコート紙を選ぶと読みやすくなるのでおすすめです。
カラー印刷で迷う場合はテストして比較する
DMをカラー印刷する場合は、上質紙とコート紙に実際にテスト印刷をし、比較してみてください。一般的に、カラー印刷ではコート紙が使われますが、テストしてみると上質紙のほうがしっくりくることがあります。これは、コート紙の発色が良いために、「売り込み感」を強めてしまうからです。
上質紙でカラー印刷すると、仕上がりの美しさは落ちますが、なじみがあるため安心感を与えます。その際の用紙の厚さは、通常のコピー用紙よりも厚みがあるものがおすすめです。
なお、上質紙にカラー印刷する際は、以下のポイントに注意してください。この方法をとって反応率を上げているDMに寄付金を募る会社もあります。参考にしてみてください。
- 色数は2種類だけにする(2色印刷)
- 色文字は3ヵ所までにする
- 下線・斜め文字・マーカー線は使用しない
まとめ
A4用紙の1枚当たりの重さは、次のように紙質によって異なります。
- 上質紙:4~5g
- コート紙:6~7g
- マットコート紙:6~7g
多くの場合、四六判90~135kgの厚さの用紙がDMに使われますが、どの紙質や厚さの用紙をDMで使用するかは、DMの内容や商品の特徴などで変わります。例えば、挨拶状なら上質紙90kg、プレゼントカタログならコート紙90kgなどと選んでみてください。
株式会社メディアボックスが運営するDM発送代行センターでは、A4ハガキやA4用紙を封入したDMなど、ご要望に応じたDMの印刷・発送業務を承っております。お電話・メール・FAXにて、担当者がリアルタイムで対応いたしますので、ぜひお気軽にお見積りをご依頼ください。