メール便の送り方を大手3社ごとに解説! メール便でDMを発送するメリットとは?

メール便の送り方を大手3社ごとに解説!
メール便でDMを発送するメリットとは?

DMの発送方法の一つに、メール便があります。

メール便は小型で軽量のDMを発送するのに向いていますが、取り扱い業者によってサービス内容が異なるため、発送の際は注意が必要です。

今回は、メール便を取り扱うヤマト運輸、日本郵便、佐川急便のサービス内容を比較し、DMをメール便で送るメリット・デメリットを紹介します。記事の最後ではメール便で起こりやすいトラブルとその対処法も紹介していますので、ぜひ最後までご確認ください。

このページは株式会社メディアボックスの豊田昭によって書かれています。
ページ内容はお客様やコンサルタントさんとの協力によるテストやデータに基づくものです。

DMの発送方法

DMを全国に発送する方法には、①ヤマト運輸のクロネコDM便(旧メール便)、②日本郵便のゆうメール、③佐川急便の飛脚ゆうメール便などがあります。

① ヤマト運輸のクロネコDM便(旧メール便)

年間を通じて到着日数が早く、到着日も正確なのが特徴です。DM発送代行業者を経由して利用すると、業者によってはメール便の到着経路や到着状況を確認できます。

② 日本郵便のゆうメール

郵便ポストや郵便局の窓口から発送することができます。DMの受取人が転居していても、受取人によって転居届が出されていれば1年間は新しい住所へ転送してもらえます。

③ 佐川急便の飛脚ゆうメール便

顧客に代わって佐川急便が差出人となり、郵便局が配達を行います。配達状況の確認はできませんが、郵便局のシステムを経由するため、ゆうメールと同様に転居から1年間は新しい住所へ届けてもらえます。

④ 日本郵便の郵便

信書などを送る場合はメール便が使えません。信書を送る場合は郵便局の郵便で送る必要があります。信書に関しては下記ページを参照ください。

信書の詳細はこちら

DMの発送でよく使われるメール便とは?

メール便とは、最大A4サイズ程度の軽くて薄い荷物を、配達員が郵便ポストや宅配ボックスに届けてくれるサービスです。

配送業者によってサービス名が異なり、日本郵便ならゆうメールなど、ヤマト運輸ならクロネコDM便など、佐川急便なら飛脚ゆうメール便などと呼ばれています。配送料金や配送できるサイズ・重さ、送り方は業者によって異なります。それぞれのメール便に特徴があるため、使い分けることによりコストダウンができます。

また、メール便では荷受人の希望をもとに出荷されるものや、信書に該当するDMの発送はできません。以降にて各社のサービスをそれぞれ紹介しますので、参考にしてください。

メール便を取り扱う3社のサービス比較

ここからは、メール便を取り扱うヤマト運輸、日本郵便、佐川急便のサービスをそれぞれ紹介します。各サービスのサービス名とサイズ、料金を簡単に表にまとめたので、以下の表を参考にしながら、各サービスの詳細を見ていきます。

企業名ヤマト運輸日本郵便佐川急便
対応サービス名クロネコDM便ゆうメール飛脚ゆうメール便
サイズ最長辺34cm以内
厚さ2cm以内
3辺の合計60cm以内
重さ1kg以内
長さ34cm以内
厚さ3cm以内
幅25cm以内
重さ1kg以内
長さ34cm以内
厚さ3cm以内
幅25cm以内
重さ3kg以内
料金全国一律
1冊あたり167円(税込)を上限に、ヤマト運輸との法人契約(掛売り)で、発送する荷物量や諸条件などにより、お客さまごとに料金が異なります。
全国一律
~50g 180円
~250g 215円
~500g 310円
~1kg 360円
全国一律
~200g 115円
~500g 168円
~1kg 299円
~2kg 330円
~3kg 456円

ヤマト運輸

ヤマト運輸のメール便「クロネコDM便」は契約した法人や個人が利用できる受領印不要の投函サービスです。

書籍や雑誌、商品カタログ、CDやDVDなどを発送できます。ただし、信書や印刷していない手書きの紙などは発送できないため注意してください。

料金は全国一律ですが、数量や出荷形態などによって顧客ごとに料金が異なります。ただし、1冊あたりの上限金額は167円(税込)となっているため、予算状況に応じて利用の可否を決定してください。

クロネコDM便の対応サイズは、3辺の合計が60cm以内、最長辺34cm以内、厚さ2cm以内、重量1kg以下のものに限られます。発送できる最小サイズは長辺23cm、短辺11.5cmと設定されているので、注意してください。配達日は400km圏内であれば発送から翌々日、400km圏以上は4日目(発送日を含む)が目安です。

クロネコDM便 3辺の合計が60cm以内、最長辺34cm以内、厚さ2cm以内、重さ1kg以下

クロネコDM便の特徴は、到着経路や到着状態を把握できる「ひもつけ」にあります。DM発送代行業者を通じてクロネコDM便を利用すると、ひもつけの制度を利用できます。一部業者ではひもつけに対応していない場合もあるため、見積もり時に確認してください。

また、DMに封入する内容物の印刷や封入・封緘などのオプションサービスも提供しています。

弊社ではクロネコDM便とゆうメール便を比較した場合、返品率はゆうメール便の方が低く、成約率はクロネコDM便の方が高いというデータがでています(2019年6月現在)。このようなデータも参考にしながら、サービスを選択してください。

日本郵便

日本郵便の「ゆうメール」は、事前手続き不要な郵便局で完結できる発送サービスです。運賃は全国均一で、重量に応じて決定され、最大1kg、長さ34cm以内、厚み3cm以内、幅25cm以内のものを発送できます。

ゆうメール 長さ34cm以内、厚み3cm以内、幅25cm以内、重さ1kg以下

◆ゆうメールの発送運賃

重量~150g~250g~500g~1kg
運賃180円215円310円360円

また、ゆうメールはオプションで速達や書留、本人限定受取、代金引換、配達日指定、配達証明、特定記録を付加できます。DMの発送状況に応じて、オプションも適宜利用してみてください。

なお、クロネコDM便と同様に信書や印刷していない手書きの紙などは発送できません。

佐川急便

佐川急便の「飛脚ゆうメール便」は佐川急便が差出人となり、郵便局に差し出すサービスです。配達は郵便局員が行うため、日本郵便のゆうメールとサービスが似ていますが、運賃は日本全国一律でゆうメールよりも割安となっています。

◆飛脚ゆうメール便の発送運賃

重量~200g~500g~1kg~2kg~3kg
運賃115円168円299円330円456円

また、飛脚ゆうメール便で送れるサイズは縦34cm・横25cm・高さ3cm・重量3kg以内に限られ、対応最大重量は3社のなかで最も重いのが特徴です。飛脚ゆうメール便は、より大きいものを送りたい場合などに有効だといえます。

飛脚ゆうメール便 縦34cm・横25cm・高さ3cm・重量3kg以内

飛脚ゆうメール便は、クロネコDM便のひもつけのような配達状況の確認はできません。ただし、郵便局のシステムを経由するため、最新の転居・移転情報による転送などには対応しています。また、クロネコDM便やゆうメールと同様に信書や印刷していない手書きの紙などは発送できません。

なお、弊社のデータでは飛脚ゆうメール便の返却率は、ヤマト運輸のクロネコDMより少なくなっています。

【運送会社別】メール便の送り方

ここでは運送会社別にメール便の送り方をご紹介します。送り方によってはサービスを利用できない可能性もあるため、各社の内容を比較して利用サービスを検討してみてください。

ヤマト運輸(クロネコDM便)

クロネコDM便を送る際は、まず、送付する荷物を準備して専用の宛名ラベルを作成・発行します。宛名ラベルには様式に従い、届け先の郵便番号や住所、氏名を記載してください。

ヤマト運輸のビジネスメンバー限定の送り状発行システムを使えば、クロネコDM便の宛名ラベルを簡単に発行できるので、適宜利用してみてください。

作成した宛名ラベルを荷物に貼りつけ、営業所(全国約4,000ヵ所)への持ち込み、または集荷により発送できます。コンビニエンスストアなどの取扱店では発送できないので注意してください。

送り状発行システムの利用またはDM発送代行会社へ依頼した場合は、宛名とバーコードの両方が印刷されたラベル1枚で発送できます。

クロネコDM便 宛名ラベル

自社で宛名ラベルだけを作成して、DM発送代行会社に発送を依頼する場合は、宛名とバーコードの2つのラベルが必要です。クロネコDM便専用のバーコードのラベルはDM発送代行会社が用意します。

自社宛名ラベル クロネコDM便専用のバーコードラベル

日本郵便(ゆうメール)

ゆうメールを送る際は、まず、送付する荷物を準備し、宛名を作成します。外装には「ゆうメール」や「冊子小包」などの文字を表示し、次のいずれかの方法により内容が確認できるようにしてください。

① 封筒または袋の納入口の一部を開く
② 内容物の大部分を確認できるよう、包装の外部に無色透明の部分を設ける
③ 内容物の見本を郵便局で提示する

以上をふまえたうえで、郵便ポストまたは郵便局の窓口から発送可能です。ただし、運賃を着払いとするものなどは、郵便ポストでの発送ができませんので注意してください。

また、運送に航空機を使う遠方の地域へ発送する場合は、配達が遅れる場合があるため注意が必要です。

料金後納の宛名ラベルを作成する際は、以下の例を参考にしてください。

ゆうメール 宛名ラベル

佐川急便(飛脚ゆうメール便)

飛脚ゆうメール便を送る際は、まず初期登録を行います。担当の営業所またはセールスドライバーに問い合わせてみてください。初期登録から利用開始までに1週間程度かかるため、発送前に余裕をもって登録しておくことが大切です。

荷物に貼るラベルは、通常使っているラベルで問題ありません。郵便番号や住所などが書かれているか確認してから集荷を依頼してください。集荷の際は、飛脚ゆうメール便を利用する旨を担当のセールスドライバーへ伝える必要があります。

なお、「料金後納」「ゆうメール」と記載するだけでなく、差出人や返還先が佐川急便であることを封筒等の表面に記載する必要があります。封筒に直接記載せず、宛名ラベルに印字しても問題ありません。以下の例を参考に作成してみてください。

飛脚ゆうメール便 宛名ラベル

DMをメール便で送るメリット

DMをメール便で送るメリットには、①宅配便よりも安く遅れる、②受取人が不在でも届けられる、の2点があります。それぞれ詳しく内容を解説します。

宅配便よりも安く送れる

クロネコDM便をはじめとするメール便は、宅配便と比べて料金が抑えられています。各社一部地域を除き、全国一律で荷物を発送できる体制が整っているため、発送内容や条件によっては、宅配便よりもはるかに安い金額で発送できます。

なお、宅急便は、条件がそろえばクロネコDM便(旧メール便)で発送することが可能です。詳しくは以下の記事に掲載していますので併せてご確認ください。

カタログを安く発送する方法はこちら

受取人が不在でも届けられる

メール便は直接ポストに投函・配達するため相手に受け取ってもらう必要がありません。そのため、相手が不在でも届けることが可能であり、受け取る側も、受け取りのためにわざわざ印鑑やサインを提示する手間が省けます。

メール便の受け取りの手軽さは、発送側と受け取り側の双方にメリットがあるといえます。

DMをメール便で送るデメリット

メリットに続いて、DMをメール便で送るデメリットを、4項目に分けて解説します。

配達日を指定できない

メール便は基本的に配送日時を指定できません。配達したい日があれば、配送にかかる時間から逆算して、早めに発送作業にとりかかる必要があります。

なお、一部オプションで配達日を指定できるサービスもありますが、追加料金が発生するため利用の際は注意が必要です。また、実際の配送状況を知るためには、追跡サービスがある企業を選択する必要があります。配達日や配達の成否にこだわりたい場合は、サービスを慎重に選んでください。

ポストに入らなければ持ち戻りになる

メール便はポスト投函や宅配ボックスへ配達されるため、規定サイズを満たしていても、相手のポストに入らなければ持ち戻りとなります。

持ち戻られたメール便は、受け取り側から再配達の依頼をしてもらわなければ配達されないため、メール便の持ち戻りは受け取り側の負担になるといえます。規定のサイズぎりぎりの大きさや重さになる場合は、持ち戻りになってしまう可能性も考慮してください。

配送物の補償がない

メール便で配送した荷物に紛失・破損などのトラブルが発生した場合、運賃の返金はあっても、荷物自体の補償はされません。補償が必要な荷物を送る場合は、補償の付いた発送方法で送る必要があります。

到着の遅延が起こりやすい

中元や歳暮など配送物の量が増える時期は、特にメール便の配達に遅延が発生します。降雪などの天候によっても左右されるため、展示会など日程を記載しているDMを送る際は、余裕をもって送付する必要があります。

メール便で起こりやすいトラブルと対応方法

メール便を利用する際に知っておきたいのが、起こりやすいトラブルと対応方法です。

宅配便で送る場合、荷物を届けた際に受け取りの印鑑もしくはサインをいただきますが、メール便では受け取りの確認はありません。このようなメール便の特徴から、実際に以下のようなトラブルが発生しています。

  • 受取人とは別の家族が受け取り勝手に捨ててしまった
  • 受け取った人がそのメール便をなくした
  • 受け取ったことを忘れてしまった
  • 配達員が間違って投函してしまった
  • 表札が無く持ち戻りになった

このように、実際にお客様から「メール便を受け取っていない」といわれたときの対処方法を紹介します。

ヤマトクロネコDM便の場合、一部のDM発送代行業者経由で利用可能な「ひもつけ」を使うと、メール便の追跡調査ができます。その結果をもとにお客様に状況を説明すれば、トラブルを回避できます。

ゆうメールや飛脚ゆうメール便には追跡調査の機能がないため、トラブルの発生を抑えたい場合は、クロネコDM便の利用を検討してみてください。なお、クロネコDM便で追跡調査を行いたい場合、宛名ラベルをDM発送代行会社で作成してもらう必要があるため、発送時に確認しておくことが大切です。

まとめ

DMを発送する方法の一つに「メール便」があります。メール便はヤマト運輸、日本郵便、佐川急便の3社がそれぞれサービスを提供しており、発送の規格や運賃などは以下のように異なります。自社の発送したいDMに合わせて、最適なサービスを選択してください。

企業名ヤマト運輸日本郵便佐川急便
対応サービス名クロネコDM便ゆうメール飛脚ゆうメール便
サイズ最長辺34cm以内
厚さ2cm以内
3辺の合計60cm以内
重さ1kg以内
長さ34cm以内
厚さ3cm以内
幅25cm以内
重さ1kg以内
長さ34cm以内
厚さ3cm以内
幅25cm以内
重さ3kg以内
料金全国一律
1冊あたり167円(税込)を上限に、ヤマト運輸との法人契約(掛売り)で、発送する荷物量や諸条件などにより、お客さまごとに料金が異なります。
全国一律
~50g 180円
~250g 215円
~500g 310円
~1kg 360円
全国一律
~200g 115円
~500g 168円
~1kg 299円
~2kg 330円
~3kg 456円
特徴・封入物の印刷や封入・封緘などのオプション
・到着経路や到着状態を把握できる「ひもつけ」サービス
・速達や書留、本人限定受取、代金引換、配達日指定、配達証明、特定記録などのオプション
・最新の転居・移転情報による転送対応
・最新の転居・移転情報による転送対応

クロネコDM便を利用する場合、DM発送代行業者を経由すればDMの発送状況を確認できる場合があります。DMを確実に送付したい場合は、このようなサービスの利用ができないか検討するのがおすすめです。

DM発送代行センターでは、DMの印刷や封入、発送の作業を承っています。顧客一人ひとりに担当がつく専任担当者制をとっているため、安心してお見積もりから発送までを依頼できます。DM発送代行センターへのお見積もりは無料です。ぜひお気軽にお見積もり、ご相談ください。

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