DMを安く送る方法

内容が長文になります。
もしすぐに最安で発送する方法をお知りになりたい場合は
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でお問い合わせください。

初めに

運送の仕事で30年以上になりました。
トラック業界の市場は12兆円を超えました。

昔はDMを出すには郵便局以外に選択肢は有りませんでした。
しかし今ではいろいろな運送会社で送ることができるようになりました。
同じ運送会社でも発送できる方法も複雑になってきています。

そのためDMを安く送る方法も複雑です。
特にDMの場合には送料の他にも封筒や印刷、紙折、紙など複雑に
絡み合ってきます。

そこで今回運送料金だけではなく運送料金に関係する項目も含めて
総合的にDM発送料金を安くする方法をまとめました。


目 次

1. 発送方法で安く送る方法

1-1 運送会社
● ヤマト運輸のクロネコDM便
● 佐川急便のゆうメール便
● 郵便局

1-2 DM発送代行会社を使う場合
● 発送数
● 定期発送
● 納期
● 信頼度

1-3 宅急便の荷物をDM便で送る
● 宅急便の荷物を全てクロネコDM便で送る
● 宅急便とクロネコDM便を使い分ける

2. DM本体で安くする

2-1 発送数別に会社を選ぶ
● 100件未満(自社でもOK)
● 100件から3万件(封入機械などを持たない手作業のDM発送代行会社)
● 3万件以上

2-2 DMサイズを考える
● 官製はがき
● 大判ハガキ
● 長3封筒・洋形4号封筒を使う場合
● 角2封筒・A4封筒(透明封筒など)を使う場合
● A4ハガキ
●A4圧着ハガキ

2-3 作 業
● 封入・封閉じ
● 宛名ラベル
● ホッチキス止め
● 折作業
● 差し込み

3.封 筒

3-1 紙封筒か透明封筒か
● 封筒自体の値段
● 印刷の必要性
● テストDMを行うとき

3-2 糊付封筒か糊なし封筒

3-3 封筒サイズ

3-4 封筒印刷

4.印 刷

4-1 紙の種類
● カラー印刷の場合
● モノクロ印刷の場合

4-2 両面印刷か片面印刷か

4-3 A4用紙かA3用紙か

4-4 カラー印刷かモノクロ印刷か

4-5 まとめ刷り

4-6 印刷方法

5.返品物

5-1 封入物の残り

5-2 住所不明等の戻り

6.その他

● 繁忙期
● 納期
● 前金制か後払いか
● 個人情報の取扱
● 個人情報の削除方法
● 個人情報漏洩時の保証
● 専任の担当者が付くか
● 会社の信用

おわりに

1. 発送方法で安く送る方法

1-1 運送会社

DM発送を行う場合に通常使われる運送会社は以下の3社になります。
それぞれの運送会社の特徴と料金を考え最適な運送会社を使います。

● ヤマト運輸のクロネコDM便

年間を通じ到着日数が一番早く正確に到着するようです。
DM発送代行業者を使うと「ひもづけ」という作業を行うことができます。
「ひもづけ」を行うとメール便の到着経路、状態がお客様から確認できます。
「ひもづけ」ができない業者もありますので見積もり時に確認ください。
また「ひもづけ」ができるのは3社の中でクロネコDM便だけです。
注意としてはヤマト運輸専用宛名ラベルの使用が必要です。
返却率は3社の中で一番高く、表札に名前がない場合は基本返却されています。

■サイズ
以下の全ての条件を満たすものがお送りいただけます。
3辺の合計が60cm以内
最長辺34cm以内
厚さ2cm以内
重量1kg以下
※「縦11.5cm×横23cm」より大きなものを対象とします。
クロネコDM便サイズ

■料金
全国一律料金
上限164円(税込み)
お客様ごとに料金を決めさせていただきます。
※数量や出荷形態などにより料金は異なります。
※料金など諸条件の詳細は、弊社担当店へお問い合わせください。
上記内容はヤマト運輸ホームページより
http://www.kuronekoyamato.co.jp/dmbin/dmbin.html(2015年12月20日現在)

現状では個人からの発送は受け付けていません。
個人でまとまった数量を発送する場合はDM発送代行会社への依頼が簡単です。

メディアボックスでは以前のメール便の値段(定価一通80円)の割引と同じ内容で
引き継いでいますのでお安く発送できます。
運送会社別ではクロネコDM便が価格では一番安く発送できる方法です。

● 佐川急便のゆうメール便

DMを差し出すのは佐川急便ですが、配達は郵便局が行います。
届け先が転居されている場合でも、届けが出されていれば1年間は転送してもらえます。
表札に名前がない場合でも投函してもらえることが多いように感じます。
メール便の返却率はヤマトより少なくなります。
配達されたかの確認はできません。

■サイズ 縦34cm・横25cm・高さ3.5cm・重量3kg以内のお荷物が対象です。
書籍・雑誌などの冊子印刷物のほか、パンフレット、カタログなどや
電磁的記録媒体(CD、DVD、FD等)もお預かりいたします。
※大きいお荷物やカレンダーなどはお取り扱いできません。

■料金
運賃(お荷物を運送する際のお値段です)
飛脚ゆうメール便の運賃は日本全国一律です。

重さ 料金(税込)
200g以内 113円
500g以内 165円
1kg以内 293円
2kg以内 324円
3kg以内 448円

上記はhttp://www.sagawa-exp.co.jp/service/y-mail/ 佐川急便ホームページより

現状では個人からの発送は受け付けていません。
個人で50通以上発送する場合は、メディアボックスへの依頼が簡単です。
佐川急便の値上げがあり、ヤマト運輸よりも割高になります。
郵便局が配達するため転居先へ再送されます。(届け出が出ている場合のみ)

● 郵便局

配達は郵便局が全て行います。 料金はA4を折らずに入る封筒で送ると、発送物の重さにより120円・140円・・・と高くなっていきます。 発送数が多くなると料金の優遇処置受けられますが、手続きが必要になります。 長3封筒や洋形4号封筒(どちらもA4サイズの3つ折にして封入するサイズ)で送る場合、発送数が3万通を超えるような場合は料金の比較検討が必要になります。 官製はがきサイズでの発送では郵便局が一番安く送れます。

郵便局の場合には細かな料金割引体系があります。 封筒に入れたDMを発送する場合には郵便局は通常割高になります。

1-2 DM発送代行会社を使う場合

DM発送を自社で行うこともできます。
自社ですべてを行っている会社もあります。

しかし自社でDM発送すべてを行っていた会社がDM発送代行会社に移行するとほとんどの
場合でコストが下がります。

●発送数

発送数が多くなるほど価格は下がっていきます。
料金は段階的に安くなりますが安くなる区切りの枚数に注意しましょう。
例えば1000件以上発送で一通あたり79円、998件発送の時では一通当たりの価格が
81円の場合には998件の発送に2通プラスして1000件にすることで総支払額が下がります。

●定期発送

もしDMやニュースレターを継続的に発送する場合には、
運送会社やDM発送代行会社と交渉すると価格が落ちることがあります。

●納期

大量に発送する場合には納期を遅らせることにより価格を変えてもらえることがあります。
ただし、DM発送代行会社や依頼されたときの混雑状況により変更ができないこともあります。

●信頼度

DM発送代行会社に依頼できない理由に、外部に自社の顧客名簿を渡すことに躊躇することが良くあります。
実際に顧客情報が流出しては大変なことになります。

信頼度はコストダウンではありませんが重要ですので、信頼度を見極める基準を下記にまとめました。

・プライバシーマークを何回継続して取得しているか
・取引実績に一部上場会社が含まれている
・取引会社数を見る
・お客様の声を見る
・帝国データバンク・東京商工リサーチで調べる

詳しくは下記をご覧ください。
http://www.dm110.jp/gyousya_miwake.html

1-3 宅急便の荷物をDM便で送る

今まで宅急便で送っていた荷物をクロネコDM便か飛脚ゆうメール便で送れないか
検討します。

● 宅急便の荷物を全てクロネコDM便で送る

クロネコDM便の場合、1通当たりの重さが1kg以内になります。
もし1冊400gのカタログを一か所に3冊送りたい場合には、
クロネコDM便(旧メール便)では重量オーバーになり送ることができません。

しかし、考え方を変えて、一か所に2通のクロネコDM便を送る方法があります。
クロネコDM便の料金は2倍になりますが、宅急便で送るよりも安く送ることができます。
一か所に3通・4通・5通を送っても宅急便よりも安く送ることができます。

● 宅急便とクロネコDM便を使い分ける

カタログや本を複数冊、複数個所に送るときには、
・宅急便で送る送り先と、
・クロネコDM便で送るほうが安くつく送り先
に分けましょう。

クロネコDM便で送るほうが安く配送できる荷物DM発送代行会社に送り発送代行する方法もあります。

特に下記のように厚みのあるもので複数を同じ場所に発送する時は考えてください。

CD DVD 小冊子 パンフレット マニュアル
カタログ 会員誌 学会誌 学校案内 刊行誌
資料 取扱説明書 就職案内 出版物 月刊誌
季刊誌 会報 イベント案内 ガイドブック ゴルフ案内
セミナー案内 定期発送物 案内状 その他印刷物

2. DM本体で安くする

2-1 発送数別に会社を選ぶ

DM発送代行会社には発送数により得意・不得意があります。
具体的には
・内職さんが封入作業する(100件から3万件が得意)
・パートさんが封入作業する(3000通から)
・機械が作業する(3万通以上が得意)
が代替の目安になると思います。

● 100件未満(自社でもOK)

自社で印刷、封入、封閉じ、宛名ラベル作成、発送などが行えるおおよその限度だと考えます。
印刷を自社で行う場合には注意が必要です。
通常のインクジェットプリンターなどで大量の印刷を行うと思った以上のコストが掛かります。
またプリンターの耐久性も考慮する必要が有ります。

作業要員の確保と場所の確報が必要です。
思っている以上に時間と場所が必要になります。
一度作業を行ってみてコストや人の管理、場所に問題がなければ自社発送。
問題があればDM発送代行会社に見積もりを取り比較検討してください。

● 100件から3万件(封入機械などを持たない手作業のDM発送代行会社)

この件数は設備投資をしていないDM発送代行会社が得意です。
手作業で内職さんやパートさんが行うDM発送代行会社をお勧めします。
ただし、同業のDM発送代行会社からの下請け作業がなく、お客さんと直接取引のみを
行う会社がいざというときに迅速な対応ができます。

熟練した内職さんが多数いる会社では3万件ぐらいは普通にこなします。
弊社は50通から3万通発送のゾーンに当たります。
少しの工夫で安くDM発送できることがあるので価格を下げる提案をしてもらうことをお勧めします。

● 3万件以上

3万件以上になると封入期間やコストの面で封入機械を持っている会社が有利になります。
もちろん10万件、100万件という数もこなします。
3万件以上のDM発送では1円の違いが大きな金額になりますので、
見積もり総額をしっかりと確認してください。 またDM発送代行会社と印刷会社、封入作業のみを行う会社などの分業により
安くなる場合もありますので合わせて検討ください。

2-2 DMサイズを考える

● 官製はがき

官製はがきサイズを送るときには郵便局が一番安く送れます。
使用目的は案内状、挨拶状、フライヤー、絵はがき、
ポストカード、グリーティングカード、カレンダー
注意としてクロネコDM便のサイズ規定で「縦11.5cm×横23cm」
より大きなものでないと送れません。
郵便はがきは10㎝×14.8cmになりますのでクロネコDM便で送ることができません。

また郵便はがきは下記のように通常ハガキ(100㎜×148㎜)より少し小さく、
または大きく作成することもできます。


官製はがきの場合には面積が小さいので割引のお知らせや
セール案内などの簡単な内容の場合によく使われます。
通常はがきは長方形の紙に限ります。
はがきは所定の規格内において私製することができますが、
その規格を超えるものは第一種郵便物の扱いとなります。
なお、私製葉書の詳細につきましては内国郵便約款第22条を参考にしてください。
日本郵便のホームページ下記より抜粋
hrrp://www.post.japanpost.jp/service/standard/two_size.html

●大判ハガキ

以前はよく使われていた縦長の大判ハガキは12㎝x23.5cmがあります。
大判ハガキはハガキ料金が適用されません。
通常の大判ハガキ料金は82円になります。
9?12cm x 14?23.5mm (50グラム以下) の大判ハガキは
定形郵便物として送ることが出来ます。
料金は82円(0?25グラム)、92円(25?50グラム)です。

82円であればA4サイズのハガキを出すことができるため
大判ハガキのコストパフォーマンスはよくありません。


● 長3封筒・洋形4号封筒を使う場合

A4サイズの紙を3つ折りにして入れる封筒を使用する場合の発送方法が、
クロネコDM便、佐川飛脚ゆうメール便、郵便局が考えられます。
ここで考えることはA4サイズを3つ折にする作業が必要になるということです。
3つ折りにする作業にはコストがかかります。
3つ折りにせずA4サイズの状態で封筒に入れ発送する方法も考えられます。
クロネコDM便はDM発送業者を使うと安く送ることができますので、
3つ折作業の作業代金との比較が必要です。

DM発送代行会社に依頼する場合
・A4透明封筒を利用する場合は長3紙封筒を利用するときよりも安くなります。
・角2紙封筒と長3封筒では封入枚数や封筒コストにより総合料金変わってきます。


● 角2封筒・A4封筒(透明封筒など)を使う場合

通常はクロネコDM便、佐川飛脚ゆうメール便が郵便局で出すよりも安くなります。
小冊子やカタログ、DVD、サンプル品などを同梱するときには
封筒の厚さ2cmまでにする必要が有ります。
クロネコDM便以外に厚さ2.5cm以下のポスト投函発送(宅急便コンパクト)があります。
料金はヤマト運輸との取引会社により値段が変わります。
取り扱いのできるDM発送代行会社がありますので検討ください。
また佐川急便の場合には厚さ3.5cmまで送れる方法がありますが料金がかなり割高になります。


● A4ハガキ

封筒に入れるA4紙が1枚ないしは2枚までの場合には、A4サイズのハガキを考えて見て下さい。
A4ハガキはA4サイズの厚紙に直接DM内容を印刷し宛名ラベルを貼り発送します。
イメージ的には官製はがきのA4サイズ版と考えます。
A4ハガキには封筒に入れて発送するDMに比べていくつかのメリットが有ります。

・封筒に入れないので開封の必要がない
・封筒に入れる作業がないのでコストダウンになる
・A4ハガキは保管が簡単
・ファーストステップのDMに適している
・紙の材質を選べば返信はがきやFAX返信部分を追加できる

最近A4ハガキの存在が知られるようになり利用する会社様が増えています。

メディアボックスでもお勧めしています。


●A4圧着ハガキ

封筒に封入する作業がないためその分のコストは下がります。
しかし紙を糊付けするために印刷コストが高くなります。
コストを重視するときには封筒に入れる方法との価格比較を行ってください。

圧着ハガキの場合も封筒に入れませんのでA4ハガキと同様のメリットもあります。

圧着ハガキの剥がして中を見る場所が2か所の場合、
どちらかが見られないという事例もありますので、注意が必要です。
また圧着部分が劣化するため保存期間に注意することも必要です。



2-3 作 業

●封入・封閉じ

DM発送代行会社の使い方として封入作業だけを依頼する場合があります。
目的としては発送するのではなく
・営業社員が持っていく
・店内に置いておく
・ポスティングする
等に使います。

封入作業は慣れている人と慣れていない人の差が大きく出る部分です。
封入・封閉じ作業料金はDM発送代行会社により差が出ます。

クロネコDM便は宛名ラベルが専用になるので宛名ラベルは
DM発送代行会社で作成してもらう必要があります。
クロネコDM便宛名ラベルだけを作成してお客様にお渡しすることもできません。

●宛名ラベル

個人情報の洩れの心配を考えた時に顧客データをDM発送代行会社に渡すのではなく、
自社で宛名ラベル印刷したものをDM発送代行会社に渡すことで
個人情報漏洩リスクを少なくする方法があります。

クロネコDM便ではバーコードのついた宛名ラベルを貼ることが
条件になりましたのでDM発送代行会社以外で宛名ラベル作成することが難しくなりました。

クロネコDM便・佐川飛脚ゆうメール便・郵便局を使用の時は下記のコストが必要になります。
・宛名ラベル代
・宛名ラベル印字代
・宛名ラベル印字確認作業代
・宛名ラベル貼付け代

●ホッチキス止め

資料をまとめたい時や封入物が多い時にホッチキス止めをおこなうことがあります。

例えば5枚のA4用紙をホッチキス止めすると、DM発送代行会社では
ホッチキス止めしたA4用紙5枚は1つの封入物をして換算されます。

そのためホッチキス止め済みの部材を支給して頂けたら、
通常であれば5点封入料金が必要なところが1点封入料金になります。

DM発送代行会社でホッチキス止め作業をする場合は、
5点封入扱いとなり、ホッチキス止め料金も加算されます。

もし自社でホッチキス止めが行える場合にはコストを安く抑えることができます。

●折作業

作業料金の中で折作業料金は見逃されがちになります。
特にA4用紙を3つ折りにして入れる長3封筒は発送費用が
安くなると勘違いされていることが良くあります。

クロネコDM便でも佐川飛脚ゆうメール便でもA4用紙を
三つ折りにして入れる長3封筒の場合も、A4用紙をそのまま入れて送るA4透明封筒、
角2封筒のどちらでも発送料金は同じです。

長3封筒に入れて送る場合にはA4用紙は3つ折りにして送るため折料金が2回発生します。
そのためA4封筒や角2封筒に入れて発送するほうが安く送ることができます。

●差し込み

冊子などに冊子に入る小さな紙を差し込む場合があります。
差し込む紙をどのページに差し込みかが問題になります。
例としては
・どこでもよい
・表紙の裏
・裏表紙の手前
・指定したページ数の場所
・ページから少しはみ出させて目立たせる
・ページのからはみ出さないように入れる
方法により料金も変わります。

一番安く差し込み場所は「どこでもよい」、「表紙裏」、「裏表紙手前」になります。
よくある場所は「表紙裏」、ないしは「裏表紙手前」が好まれます。

差し込む冊子や本の厚さによっても料金が変わります。
置いておくスペースも関係してきます。
差し込み件数が増えるととても大きなスペースが必要になってきます。
厚みのある本などに差し込む場合には見積もりをしっかりととり注意して下さい。


3.封 筒

3-1 紙封筒か透明封筒か

DMを発送するときに封筒の材質をどのように選ぶかでコストが変わります。
大きく分けて素材は「紙」と「ビニール(透明封筒)」に分かれます。

●封筒自体の値段

紙封筒を使う場合には価格が透明封筒に比べて割高になります。

●印刷の必要性

紙封筒の場合は必ず封筒に印刷(最低会社名等)が必要になります。
透明封筒の場合には紙封筒に印刷する内容を透明封筒内の紙に
印刷しますので割安になります。

●テストDMを行うとき

テストDMを行うときにはキャッチコピーを封筒に印刷し開封率をテストします。
そのため封筒印刷の種類を変える必要があります。
透明封筒の場合にはキャッチコピーを透明封筒の中に入れる紙に印刷します

印刷が2種類、3種類、4種類・・・となるためさらに紙封筒の場合は割高になります。
また繰り返しのテストが続きますので継続的に割高になります。

3-2 糊付封筒か糊なし封筒

封筒の場合には封閉じ作業が必要になります。
紙封筒の場合には
・糊無し封筒(糊付け作業が必要)
・テープ付き封筒(糊付け不要)
の2種類で作業価格が変わります。

無地角2クラフト封筒を大手オフィス通販店で100枚買うと
・テープ付き:@9.03
・テープなし:@5.54
差額@3.49円になります。

DM発送代行業者の糊付け作業代金を基にテープ付き・テープ無し封筒
の値段を比較して下さい。 メディアボックスでは糊付け作業代金は@3円になります。


3-3 封筒サイズ

封筒の大きさはDM発送料金に影響してきます。

DMを発送するときによく使う紙封筒サイズはおおよそ下記になります。
会社により少しサイズが違う場合があります。

・角2サイズ(240 × 332 ミリ)
  A4用紙がおらずに入り、厚みのあるA4サイズも入る。
・A4透明封筒(310 × 225ミリ)
  A4用紙がおらずに入りますがA4用紙を厚さ2㎝まで入れることはできません。
・長3サイズ(120 × 235 ミリ)
  封便料金80円で発送できる最大サイズ
・長4サイズ(90 × 205 ミリ)
  フタを折らずに長3サイズの封筒に入り、返信用封筒としてよく使われる。
  ただし、クロネコDM便では送れません。

比較しなければいけないことは
・サイズによる運送会社の発送料金(ヤマト、佐川、郵便)
・封入物の折作業料金

サイズによる発送基本料金はA4サイズまでであれば
・ヤマトのクロネコDM便(旧メール便)厚さ2cm以内、重量1kg以下で上限164円
・佐川飛脚ゆうメール便の基本料金200g以内113円

郵便局はA4サイズの発送物は通常50gまでで120円、100g以内140円になります。
長3封筒であれば25g以内80円、50g以内92円で発送できます。

※DM発送会社を使う場合は
ヤマト運輸のクロネコDM便が安くなることが多くなります。

そして忘れがちになることがあります。
それは折作業が必要になるかどうかを考える必要があります。
具体的には
・長3封筒はA4用紙を三つ折にする作業が必要になり、別途料金が必要になります。
・角2封筒(A4透明封筒)はA4用紙を折らずにそのまま封入できます。

ヤマトのクロネコDM便や佐川急便のゆうメール便はA4サイズまで料金が変わらないので、

折作業が必要ないA4透明封筒か角2紙封筒でDM発送代行会社を使う方法が安くなります。


3-4 封筒印刷

紙封筒の場合には印刷が必要になります。
印刷内容は
・会社の概要
・キャッチコピー
・広告
・プレゼント
・その他

しかし透明封筒の場合には封筒自体に印刷するのではなく、
封筒の中に入れた紙に紙封筒に印刷する内容を印刷します。

透明封筒に直接印刷を行う場合もありますが印刷料金が割高になります。
透明封筒に印刷を行う場合の例は下記になります。
・大量の厚手の封入物を自動梱包(封筒を使わず直接封入物を包んでしまう)する場合
・透明封筒の中身を見せたくない場合
・透明封筒の片面だけを塗りつぶして見えなくする使い方の場合
・デザイン的に透明封筒に印刷が必要な場合

DM発送代行会社に外注すると
クロネコDM便・佐川飛脚ゆうメール便の料金が大きく下がります。
そのため折作業が必要ないA4サイズの透明封筒が通常一番お得になります。


4.印 刷

DMを発送する場合に印刷は欠かせない作業になります。
発送数が1000通の場合でも封筒に入れる用紙が5枚の場合には5000枚の印刷になります。
印刷の紙やサイズ、印刷方法の違いで倍以上の値段の開きが出ることがあります。
以下項目別にまとめましたので参考にしてください。

4-1 紙の種類

紙の種類は大きく分けて ・コート紙(ツルツルの紙できれいに印刷できる)
・マットコート紙(コート紙よりも画質が落ちるが紙に文字が書くことができる)
・上質紙(一般的なコピー用紙。この3種類の中で画質は一番落ちるが、一番書きやすい)

印刷会社様のカラー印刷料金表を基に紙の種類による価格差を表にしました。

同じA4サイズに片面印刷で1000枚印刷した場合(コート紙の価格を1とします)

紙種類 厚さ 印刷面 枚数 B社 C社 値段
コート紙 90㎏ 片面 カラー 1,000 1 1 安い
マットコート紙 90㎏ 片面 カラー 1,000 157% 152% 普通
上質紙 90㎏ 片面 カラー 1,000 186% 181% 高い

カラー印刷の場合
コート紙<マットコート紙<上質紙

の順で価格が高くなっていきます。
特に上質紙でのカラー印刷を行う場合には注意が必要です。
※印刷枚数が多くなると紙種類の差が少なくなっていきます。

モノクロ印刷の場合
上質紙の場合はリソグラフ(孔版印刷)で安く印刷できます。

写真は通常の印刷に比べ画質が劣りますが文字などは問題なく印刷できます。
あいさつ文やニュースレターなどに広く使われています。
またコストを落としたい時にはこの方法がよく使われます。
メディアボックスの黒一色印刷はこの方法で印刷しています。

4-2 両面印刷か片面印刷か

片面印刷を2枚行う場後両面印刷1枚を行う場合の価格差を調べてみました。
条件は紙の種類別に厚さを90㎏、カラー印刷で1000枚印刷した場合の料金
A社・B社・C社で同条件の片面印刷に比べての両面印刷の価格上昇率

カラー片面印刷を1とした場合の両面印刷料金
紙の種類 厚さ 印刷方法 A社 B社 C社
コート紙 90㎏ カラー印刷 124% 124% 123%
マットコート紙 90㎏ カラー印刷 126% 126% 126%
上質紙 90㎏ カラー印刷 125% 134% 134%

各社とも枚数によりますが両面印刷は片面印刷の約3割増から2倍の価格になります。
価格面では片面印刷を2枚印刷するよりも両面印刷にした方が割安になります。


4-3 A4用紙かA3用紙か

紙のサイズ


◆印刷物規格サイズ(mm)
  A判   B判
A3 297 × 420    
A4 210 × 297 B4 257 × 264
A5 148 × 210 B5 182 × 257
A6 105 × 148 B6 128 × 182
A7 74 × 105 B7 91 × 128

例としてニュースレターを作成した場合では
A3両面:新聞形式にしたDMやニュースレターはA3用紙をよく使います。
A4片面ホッチキス止:A4用紙片面4枚をホッチキス止めして読みやすくする。
印刷面積はどちらも同じ面積になります。
ではコスト的にはどれほど違うのかまとめてみました。

A3用紙両面モノクロ印刷で1枚印刷する場合には
通常半分に折る作業が必要になります。 またA4片面モノクロ印刷で4枚を印刷して
ホッチキス止めする場合にホッチキス止め料金が別途必要です。
事例は1000通の印刷代と作業代だけで比較します。

サイズ 印刷方法 印刷枚数 1枚単価 ホッチキス止め 折料金 合計
A4 片面4枚 4000 4 2 0 18000
A3 両面1枚 1000 12.8 0 2 14800

※封入枚数が変わりますのでその分の料金も変わります。

価格的にはA3用紙両面印刷が安くなります。

4-4 カラー印刷かモノクロ印刷か

印刷会社が使う輪転機の場合はカラー印刷と
モノクロ印刷の価格はそれほど変わりません。

モノクロ印刷の場合には普通の印刷会社で使っている輪転機ではなく、
リソグラフという機械を使って印刷するとコストダウンが図れます。

リソグラフを使った印刷では、写真などのグラデーションがきれいに出ないなどの欠点があります。
画質を重要視しない場合や、文字だけの場合にはコストダウンを図ることができます。

ただし格安なため通常の印刷とは違う価格になることがあります。
・インクの量をたくさん使う写真・イラスト・印刷面積が多い場合は料金が上がる。
・両面印刷を行う場合は片面印刷の1.4倍から2倍になり、カラー印刷に比べ割高になります。
・低価格なため送料や代引き手数料がかかるために割高になることがある。

4-5 まとめ刷り

同じ印刷物を複数回発送する場合にはよくまとめて印刷します。
まとめて印刷を行った方が割安にはなるためですが、もし途中で印刷内容を変更しなければ
ならなくなった時などは高くつきます。

まとめてするときの枚数により割引率が変わります。
100部などの少部数の場合にはまとめてすると割引率が大きく変わります。
反対に大量印刷(5万枚と10万枚)の割引率は小さくなります。

4-6 印刷方法

印刷方法には自社印刷、地元印刷会社、
ネット印刷、DM発送代行会社(専任担当者無し)、
DM発送代行会社専任担当者有り)に分かれます。
印刷方法の違いによるコストだけでなく納期や考えておいた方が良いことなども加えてまとめました。
実際にお客様よりお聞きしたことを総合して判断しました。

実際に注文した時に起こる問題としては「運送トラブル」と「修正」の問題が良く起こります。


※◎=3点 ○=2点 △=1点 ×=0点

価格:ネット印刷会社の中の一部が印刷のみでは一番安くなります。
しかし納期が短い場合などは割高になることもあります。
発送までの時期:DM発送代行会社からの場合は印刷物を
送って頂く必要がありますのでその分納期が延びます。
運送トラブル:運送会社を使った場合には、配達ミス、延着、破損、一部のみの到着、
紛失などのトラブルが実際に起こっています。
ミス修正:完全な形での印刷原稿を頂き印刷しますが、誤字脱字、段崩れ、
レイアウト崩れが発見されることがあります。
その場合、連絡が早く取れることにより損害を少なくすることができます。
注文のし易さ:初めての注文は面倒な作業になります。
注文が分かり易く、対応が丁寧、随時進行状況をメールしてくれる会社はコストには価値があります。
大量印刷:3万件以上などの大量注文では機械を使い短時間で仕上げる必要があります。
ストレス:実際に行わないと分からないことですがストレスは思いのほか重要な項目になります。


5.返品物

5-1 封入物の残り

DM発送会社に依頼する場合には予備の封入物を余分に送る必要があります。
また何らかの理由で発送数が減った時にも封入物の残りが出ます。
封入物の残りは通常「料金着払い」で返却されます。
封入物内容が大きい場合や数が多くなる場合には返送される箱数が増えます。
着払い料金が大きくなりますので注意ください。

その他の方法として封入の残りをDM発送代行会社で
無料処分できる会社もありますのでDM発送前に確認ください。

5-2 住所不明等の戻り

DM発送をすると送り先が転居されていた場合など戻りが発生します。
発送物の戻りは通常2週間以内に戻りますが、何らかのトラブルがあり戻りが遅れる場合も有ります。

DMの戻りが少ない場合にはDM便を使い安価に返送できる場合もあります。
DMの戻りが多い場合には「料金着払い」で返却されます。
戻りが多い場合には「料金着払い」がかさみますのでご注意ください。


6.その他

ここまでは直接価格を下げる方法を書いてきましたが
それ以外にもDM発送代行会社を利用して価格以外に問題になることがあります。

●繁忙期

大手運送会社も荷物量が増える時期には通常よりも配達が遅れる場合があります。
特に中元、クリスマス、年末年始、大きな行事、連休は注意が必要です。
特にクリスマス、年末年始は注意が必要です。
荷物が通常よりも遅れても保障はありません。

●納期

DM発送代行会社により納期の表現方法が違います。
通常3営業日と書いてある場合は連絡があった次の日から数えて
3営業日後に運送会社から発送されると考えます。

その他には同じ3営業日でも運送会社への引き渡しが3営業日であり、
発送は翌日(4営業日後)になる場合もあります。

発送準備のための「宛名データ」「DM封入物」「印刷原稿」の到着が
午後になる場合は翌日扱いになることがあります。
午前中に届かないとその日からの手配ができないためです。

●前金制か後払いか

支払が前金制か後払いでよいかの判断
DM発送代行会社により支払方法が違います。

●個人情報の取扱

プライバシーマークがあるかの確認
プライバシーマークの更新回数(プライバシーマークの数字の右端の括弧内の数字)

●個人情報の削除方法

米国国家安全保障局(NSA)で推奨されている消去方式
(各クラスタに乱数を2回書き込んだ後に、0(ゼロ)で1回上書き)であればより安全

●個人情報漏洩時の保証

個人情報漏洩保険に入っているか確認

●専任の担当者が付くか

急な変更や急遽発送中止の場合の対応ができるか

●会社の信用

取引実績、お客様の声、帝国データバンク。東京商工リサーチで判断


おわりに

私は大学の頃に車の競技が大好きでした。
しかし車の競技にはたくさんのお金が必要です。

学生ですのでアルバイトしかできません。
しかし普通のアルバイトだけではどうしてもお金が足りませんでした。

そこで見つけたのが焼き芋屋でした。
軽トラックの後ろに焼き芋を焼く窯を取り付けて焼き芋を売り歩きます。
ただ問題がありました。
この仕事は初めに一日の車のレンタル代と焼き芋を支払う必要があります。
もちろんガソリンも自分持ちです。

売上が損益分岐点に達しないと赤字になってしまします。
そのため10人の人が仕事を始めても9人はすぐにやめてしまいます。
しかし上手にやればひと月に50万円以上稼げます。

学生のアルバイトは一人もいませんでした。
しかし、私は無謀にもやるしかないと思いお金を払い始めました。
何の知識もない私が工夫もなくただ売り歩いていては赤字です。

夕方になるとあちこちの家に灯りがともり、食事や家族だんらんが始まります。
この時が一番悲しくなります。
一生懸命やっているのですが全く駄目です。
売上は損益分岐点に届かず持ち出し状態です。
この時初めて稼ぐことは大変だとしみじみ感じました。

「もうやめよう」、普通に働いているおとなですら稼げないのに
学生の自分が冬休みだけで稼ぐのは無理に決まってるじゃないか」そう考えていました。

会社に戻りいつものように掃除して社長に「帰ります」と言いました。
今まであまりしゃべらなかった社長が私に「止めたくなっただろう」と言いました。

全くその通りです。
社長は続けて「稼いでいるやつはどうやっているか考えたか」
私「考えました」
社長「稼いでいるやつでもお前でも稼ぐことについては差がないことはわかるか?」
私「わかりません、大人は社会経験もあるし対処の仕方も知っています」
社長「この商売は人と同じことをやっていたら人と同じ結果になる。
今やっていることの反対の事考えてみたか?」
と言われ、思いあたることがいくつか出てきました。

たったそれだけの話でしたがそれから考えてテストを繰り返しました。
具体的には
・ライバルがまわった場所を再度回る
・農家を回る
・人気のないところに行く

結果は大成功でした。
学生の私が社内で一番になったこともありました。

実はなぜこのような話をしたかというとDMというと
新規顧客獲得の道具というイメージがあります。
DMを初めて出す人の多くが新規顧客に出します。
しかし、DMを上手に使っている会社の多くは新規顧客にはDMをあまり出していません。

普通に考えると新規顧客に出すのが普通だと考えます。
しかし実際には既存顧客に出すほうが新規に出すよりも
10倍以上反応が良くなることは普通にあります。

その他にもDMで売り込みをするのではなく関係性を築く道具として使う考え方や
一度のDMで売上げを上げようとするのではんなく、お客さんとの接触を増やし、
信頼を上げていくという使いか方もあります。

DMを安く出す方法と共に再度DMについて考えていただければと思います。
ご検討をお祈りします。


株式会社メディアボックス
代表取締役 豊田 昭


知っておきたい情報

DM作成やDM発送で知っておくと良いことがいくつかあります。
下記を参考にしてください。

DM発送担当者の悩み
http://www.dm110.jp/genjyou_taisaku.htm

DM発送代行会社の選び方
http://www.dm110.jp/gyousya_miwake.html

DMの書き方と発送の仕方(お客様からの質問200件以上)
http://www.dm110.jp/DM_otokuzyoho.html

DMに関するQ&A(183件)
http://www.dm110.jp/Q&A.html

ご質問がありましたら下記へ電話またはメールでご連絡ください。

    〒470-0164 愛知県愛知郡東郷町三ツ池4丁目5-2
    株式会社メディアボックス
    ホームページ  http://www.dm110.jp
    メールアドレス akira@dm110.jp(24時間受付)
     電話  0561-37-2027 
       FAX 0561-37-1811
    休日     土曜・日曜・祝祭日・その他
    営業時間   AM9:00~PM6:00


◆プロフィール◆
昭和61年4月より運送会社を設立、西濃運輸㈱の3次下請け より始め、
いくつものトラブルを経験後、西濃運輸㈱との直接取引を行う。
その後、各運送会社との取引で運送料金の矛盾を強く感じ始める。

平成15年2月よりダイレクトメールやカタログ等の1kg以下の印刷物に特化した、
経費削減システムを作り、印刷から封入作業・配送サービスまでの格安システムを始める。

ほとんどコスト削減で手のつけられなかった2000通以下の発送にも成功し、
50通から3万通までの中小部数発送のDM発送代行専門店になる。

また、ほとんどのDM発送代行会社が下請業態である中、
お客様と直接取引をする業界では珍しい会社として歩み始める。

その後、たくさんのお客様方の声をうかがい、配送料金だけでなく、
DMやニュースレターの反応率や売上アップのために、各種分析やテストを繰り返し実績を積む

DMやニュースレターのCPI(反応率)を上げることをミッションとし、
最高16倍のCPIを獲得。現在、コンサルタント会社への情報提供やコンサルタントを行う。


DMを安く送る方法
平成28年1月15日発行
著者 豊田 昭
発行 株式会社メディアボックス
〒470-0164 愛知県愛知郡東郷町三ツ池4丁目5-2
ホームページ  http://www.dm110.jp
メールアドレス akira@dm110.jp(24時間受付)
電話  0561-37-2027 
FAX 0561-37-1811
休日     土曜・日曜・祝祭日・その他
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